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2015年6月21日日曜日

古の甲州街道に想いを寄せて・・大黒屋サンガムCafeから笹子峠への旅

ここ最近、どうも秘境ランチハンターの傾向が強くなってきましたが


本来の私は古民家ランチハンターが性・・ならばと出かけた最強?の


古民家が「大黒屋サンガムCafe」@大和村日影。


サンガムとは、サンスクリット語で「集団」「集合」という意味で


J1京都のサンガも同意味みたいです。


山梨に数ある古民家は、ほとんどが農家系。(明治病院のichi@北杜もあるけど)


対してこちらは、旧甲州街道の駒飼宿という馬休めの宿場の、まさしく馬宿を


自らリフォームした由緒正しき?古民家なのです。


R20号を東進し、大和村道の駅手前を旧甲州街道笹子峠に向かい右折。


つづら折りの山道をしばらく進むと、駒飼宿に到着します。


僅か数十軒の小さな宿場ですが、昔は甲州街道を行き交う旅人が、


最大の難所である笹子峠越えに備えて、馬を休ませたり、

調達したりして栄えた宿場なのでしょう。


お店はそんな宿場の中程にあるのですが、現在の県道からは少し外れた旧道沿いなので、


事前に確認しておくことをお勧めします。(駐車場はお店の坂上に5~6台)




駐車場から徒歩で坂を下ると、甲州街道駒飼宿の道標があり、お店に到着です。


山間の集落によく見られる茅葺き大屋根の古民家です(現在は残念ながら金葺き)


そして中は・・お約束の土間と板張りのダイニングで、電球の灯りがノスタルジックさを


演出しています。ここ昔は馬のお休み処ろだったそうです。




本日のカレーセット(有機野菜カレーとチキンカレー)をシェアしていただくことに・・




先ずはスープから・・


コールラディッシュのスープは、自然な薄味でチョット野菜に苦味がある大人のお味。




続いて付け合せの冷奴とマカロニサラダ・・

豆腐の上に酸味のあるオイルと魚醤というか・・

鰹の酒盗のようなペーストが乗っていて、とっても個性的ですね。




そしてメインのカレー登場。焼きたての熱々ナンをチキンカレーに浸していただきます。

比較的おとなしめのスパイス使いですが、食べているうちにうっすら汗ばんできます。

あっ!付属のチリパウダーたっぷり入れたからか(@@;

中に大ぶりなチキン(骨なし/皮なし)が4個も入ってました。

有機野菜のカレーは野菜ごろごろで、かなり酸味が強くて個性的(*_*;)

こちらはサフランライスでいただくのが合いそうです。




個人的には、スパイシーかつ辛口カレーが好みなので、チョット物足りなくはありますが、

この雰囲気でいただく個性派カレーも非日常的で楽しいものです。

食後に、折角なので繭棚のあった2階を見せていただきましたが、

更に古民家の雰囲気満載でGood(^^)b





天井の黒く煤けた感じがなんとも良い味を出していますね。ゲストはここに泊まるんだ

でも、なんだか夜が怖そうです(~~; 暗がりから、ぬらりひょんとか出そうで・・


なんだかんだで「ごちそうさま~」


店を後にして、愛想の良い2頭のヤギさんと一頻り遊んだら、旧道を笹子峠に向かいます。




旧道笹子峠の隧道は、登録有形文化財に指定されていまして、一車線通行ながら、

未だ現役で頑張っている見上げた隧道なんです(対向車が通過するまで待つんです)




このモダンな隧道は、大月方面からの鑑賞がお奨めです(レンガ風が素敵ですから)




そして駐車場に車を止め、古の笹子峠を往復(約20分)すれば、

歴史のロマンに浸れること間違いなしです。

熊注意とありますが、用意周到な僕たちは、熊よけベルを持参して、

準備万全のプチハイキングです (^0^)v


笹子峠到着!正面は大和村方面、右は笹子雁が腹擦山方面に続きます。




峠を吹き抜ける初夏の風がとても気持ち良いです。

しばし峠を満喫したら、締めに「矢立の杉」へ・・




杉良太郎さんの歌碑が若干アンバランスな感じもしますが、

甲陽軍鑑にも登場した古代の銘木は今も健在です(中は完全に空洞ですが・・)




みなぎるパワーは流石ですね(山梨百名木)



ここにも古の甲州街道が走っていました。

矢立の杉は、何百年もの間どんな景色を見てきたのだろう?

なんて、蟲師の気分に浸ってきます。。。

短い時間でしたが、歴史にチョット触れられた気がして、

なんだか得した気分で帰路につきました。



(了)


2 件のコメント:

  1. 駒飼宿の大黒屋・サンガムは閉店しました。御来店ありがとうございました。福島宿にて復活いたします。https://masala-sangam.on.omisenomikata.jp/

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  2. ご丁寧に有難うございました。木曽福島ですね~ご縁があればお伺いいたします。ご繁盛を祈念しております。

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